リスクマネジメント

取引信用保険

企業経営リスクの中でも与信リスク、債権回収不能リスクをカバーするのが取引信用保険です。
企業間の継続的商取引において、お取引先(債務者)の倒産、代金支払い、債務の不履行により貴社が被る貸倒れ損害に対してのリスクヘッジは必要不可欠です。
このリスクヘッジには大きく分けて「取引信用保険」と「ファクタリング」の2つがあります。

1.取引信用保険

企業の全取引先を対象に包括的に契約を行います。
取引信用保険図

導入のメリット
・巨額損失の回避 ・連鎖倒産の防止・決算の平準化
・貸倒損失の早期回収 ・資金繰りの安定化
・与信管理の充実・向上 ・保険会社による取引先のモニター機能・予防策
・対外信用力のアップ ・営業債権の保全による金融機関・仕入先の信用力向上
・株主に対するリスク開示 ・保有リスクの保険転嫁(IR活動の一環)
・保険料の損金算入 ・金額損金算入のため、引当金のコスト化となる
・与信のアウトソーシング ・企業統治(コーポレートガバナンスの一環)

2.ファクタリング

対象企業を特定したいときに活用します。
財務信用保険図

取引信用保険図 取引信用保険図 取引信用保険図
ファクタリングにおいて、企業は自社の必要資金に応じて債権を売却し、売却代金を受け取ることが可能です。
この際、通常の銀行借入のように担保を請求されることもありません。すなわち、通常であれば債権の回収期日まで資金化できない売掛金や受取手形を期日前に資金化できます。
売掛金の回収が不能になった場合、ファクタリング会社が回収リスクを負担いたしますので支払い義務が発生しません。
安定的な企業経営に欠かせないリスクマネジメントと、資金調達を同時に行う事ができるのが、ファクタリングです。
ファクタリングは、償還請求権が無い形(ノンリコース)で債譲渡を行うため、貸借対照表上、負債にはなりません。